ゴミ屋敷の中での孤独死

テレビなどで、ゴミに埋もれたゴミ屋敷の映像を見たことはないでしょうか?

ゴミ屋敷は、さまざまな問題を引き起こします。孤独死もゴミ屋敷が引き起こす問題の1つです。孤独死とは、主に一人暮らしの人が、誰にも看取られることなく、自宅などで、一人で亡くなることを言います。

孤独死と言えば、独居老人の問題と考える人も多いかもしれません。しかし、ゴミ屋敷で孤独死するのは、老人ばかりではないのです。

最近は、若者がゴミ屋敷で孤独死するケースが増えています。ゴミに囲まれて息絶えてしまうというのは、本人にとっても、想像を絶するくらい辛いことでしょう。

孤独死した場合、発見されるまでに時間がかかることがあります。時間が経ってから発見された場合は、遺体の腐敗が進んでおり、周辺の住民や家族などは大きな迷惑を被ってしまいます。

ゴミ屋敷の問題は他人事ではありません。自分や家族がゴミ屋敷問題に巻き込まれる可能性もあるのです。

ゴミ屋敷と孤独死の関係性

ゴミ屋敷にあるのは、日常生活から出るゴミです。ゴミ屋敷には直接生命を脅かすものがあるわけではないので、孤独死につながる理由がわからないかもしれません。

ゴミ屋敷で孤独死する人は、セルフネグレクトの状態に陥っていることが多くなっています。セルフネグレクトとは、生活意欲が低下し、自らが生きていくために必要な行為ができなくなってしまう自己放任の状態です。

セルフネグレクトになるのは、一部の特殊な人のみではありません。現代社会においては、病気や失業、近親者の死亡などをきっかけに、希望を失い、前を向いて生きていく気力がなくなり、セルフネグレクトになってしまう人がたくさんいます。セルフネグレクトになると、誰かに助けを求めることもできません。

一人暮らしで付き合いもなければ、周囲からも気づかれないことになります。ゴミが発生しても、捨てられず溜め込んでしまうため、生活環境は悪くなる一方。しかし、セルフネグレクトの人は、体調が悪くなっても、病院へ行くこともできません。それどころか、必要最低限の食事もとれなくなってしまうことがあります。

結果として、病死や餓死という形で、ゴミの中で孤独死してしまうことがあるのです。